pixiv運営発言問題に見る幼稚な発言者たち
一部で盛り上がっているようなので便乗してみます。
表題の発言については以下。
社長の発言、それに対する他ユーザーからの質問のやりとりのまとめ
社長のTwitter発言まとめ
この一連のやりとりについて、「社長はトレスを容認してる!」とか、「いやいや社長が危惧しているのは過剰な揚げ足取りみたいな批判厨のことでしょ?」などの議論が活発なようですが、それってそんなに重要な問題じゃないですよね。
だって、議論をしている(と思っている)当の本人たちが全くもって議論をできていないんですから。
議論にもなっていないものを見て当事者じゃ無い人たちがそれを無理やり議論として成り立たせようとしても無理があります。
むしろ問題なのは、議論しているつもりになって全く議論を成しえていない幼稚な人々だと思うのです。
今回の一連のやりとりは、社長と社長の独り言に難癖をつけて粘着しているチンピラの問答であって、これは議論でなくただの小競り合いです。
だから、見ている側は「うわー鬱陶しい粘着野郎がいるよ。社長も迂闊だったけど、さすがに可哀想だなぁ。俺はもうちょっと発言に注意しようっと」というような感じで眺めていればいいんです。
本来は。
ところが、意外と色んな人がこの流れを議論だと受け止めている。ようです。
なんだそりゃ。
議論というのは、議題を共有して議題の解決のために人々が自分の意見を述べ、相互の意見を交換し続けて最終的に議題の解決法を作り上げていくことだと思います。
ですから、社長の独り言に難癖をつけたところで、議論には成りえません。
社長は議題を出したわけではなく、議論する相手を特に想定もしていないからです。
仮にその難癖から議論に発展した結果がこのやりとりだとしても*1、粘着側の言っている事は自分の意見を述べているだけで、解決に持っていこうという意識が完全に欠如しています。
社長が議題(トレスの正しい定義設定と現在の過剰なトレス批判の回復)に関する整合性のとれた意見を述べても、粘着者が述べているのは「トレスはいかん、お前はトレスを容認するのか!」という全く的外れな罵詈雑言です。
どうみても議論としてなりたっていません。
社長が社長ではなくただの名無しさんだったら、*2
「お前なに言ってんだ、俺はそんな話をしてんじゃないんだよ。もうちょっと頭使えよ池沼」
とでも言って、発言を無視するところでしょう。
結局、議論というのは議題を共有できる程度の知能と、相手の意見を吟味できるだけの冷静さと、自分の意見を述べられる思考力があるもの同士じゃ無いと成り立たないのです。
そこらへんの会社でも議論という名目でただの"主張のぶつけ合い"が行われていることを考えると、そもそも有象無象の集まりであるネットで議論なんかができるわけないんですね。
ネット上で本当にちゃんとした議論が行いたければ、何らかの方法で一定の知識レベルを有する層のみをフィルタリングですくいあげるようなシステムがないとダメだと思います。
現実社会でなら、学歴フィルター、貧富フィルター、職業フィルターなど、無数のフィルタリングによって人間が分けられているのですが、ネットでは今の所そういうことはまだ行われていませんから。
今回の社長に問題があるとすれば、ネットにあつまる有象無象がもうちょっとまともだと思ってしまっていたことなんじゃないかな。*3
ネット上でサービスを展開する人としては、そういうある種のリテラシー不足はちょっと心配になってしまいますけどね。
最後にオチを引用。
社長:ということで僕の軽率な発言が誤解を招いてしまったと思います。ご迷惑・不快な思いをさせてしまった皆様申し訳ありませんでした。
粘着:まさか、終了ですか?結局「誤解を与えたから」と言うだけで、最初の発言の真意も、これからのPixivのスタンスもなにひとつ明示しないまま、のらりくらりと詭弁で逃げただけですよね?それがPixivの社長としての、絵や創作に対する姿勢と見てよろしいですね?
社長のTwitter発言まとめ
「まさか、終了ですか?」
って。
「軽率な発言が誤解を招いた」と社長が何度も何度も言っているんだから、そもそもこんだけ続いたことにこそびっくりしますよ。
これだからキチガイの相手は大変だ。
社長さんの忍耐強さに敬服します。